はじめに 見出しへのリンク
sh1n00です。今回はB4の1年間の研究生活を振り返ってみました。この記事を書こうと思ったきっかけは当時僕がB3だった頃、「研究とはなにか」、「研究生活はどのようなのか」、「どんなスキルが必要なのか」など多くの疑問があり調べても中々イメージしづらかったため同じような境遇の方にこの記事を見て少しでも研究生活のイメージを掴んでもらうことを目的としています。また、私は少し他のB4の方と違うので友人から聞いた話も交えて話していこうと思います。
目次 見出しへのリンク
- はじめに
- 3月(研究室配属)
- B3 4月~翌年の3月(研究班配属まで)
- B4 4月~5月(研究テーマ決め)
- B4 6月~8月(実験準備、実験)
- B4 8月~12月(学会発表に向けて)
- B4 1月~(卒業に向けて)
- まとめ
3月(研究室配属) 見出しへのリンク
私の大学では2年の3月に研究室ガチャなるものが行われます。ここで成績の良い人は希望の研究室に配属され、その他はじゃんけんやくじ引きで研究室に配属されます。私は大学での成績は良くなかったので運悪く評判の悪い研究室に配属されました。
B3 4月~翌年の3月(研究班配属まで) 見出しへのリンク
研究室に配属されたといっても特に研究をするわけではないです。B3の期間は研究室ごとにやることが異なっており、私の研究室では先輩の発表を聞きスライドにまとめて発表するといったことをひたすら行っていました。ゼミのような形です。先輩方の発表を聞いてなんとなく研究班ごとにやっていることや面白そうなテーマなどを見つけること、最低限のスライド作成方法の習得などが目的です。後は面白そうな研究をやっている先輩に直接コンタクトを取り根回しをしていくことで希望の班に所属されます。私の場合は宇宙開発をテーマとしていた研究をしている先輩とコンタクトを取り、外部連携しているJAXAの班に配属されました。配属するまでには少しだけいざこざなどがあったのですが、また別の記事で紹介しようと思います。
このころはまだ普通に講義もあったので特に研究という感じはしなかったです。特に忙しいこともなかったです。
B4 4月~5月(研究テーマ決め) 見出しへのリンク
まずはじめにMTGの頻度ですが、学生MTG、JAXA①MTG、JAXA②MTG(以下学生MTG、J1MTG、J2MTGとする)の3つがありました。この辺は少しややこしいので詳しくは話しませんが週3でMTGがありました。普通の学生は週1~2くらいの頻度だと思います。J1MTGでは毎週簡単に研究の進捗を報告し、月1くらいで研究発表を行い、J2MTGでは隔週で進捗報告を行い半期で3回、年間系5回研究発表を行います。時間としてはそれぞれ2時間、3時間くらいかかります。一応ここで研究で困ったことを共有することもできるのですが、私の場合は別途指導教官とMTGを設けて話をしてました。MTGめっちゃ多い。。。そのおかげで一緒に配属された同期よりも発表スキルやスライドスキルなどはついたような気がします。
次に研究テーマ決めですが、元々配属される段階で先輩がやってほしいことを聞いていたので大まかなテーマは決まっていました。ただ、そこから背景や研究目的の深堀については一年間通して決まっていった印象があります。指導教官曰く「背景や目的などは研究段階で変わり続ける」らしいです。
最後にメインの研究についてですが、、、なんもできませんでした!!研究テーマを決めて「いざ実験!」と思ってたのですが、そもそもどうやって研究するのであったり実験ってどうやるのであったりと本当によくわからない状態でした。MTGで発表しているM1の先輩達の研究を見ても「本当にこの内容をB4の間にできるのか」、「話聞いてもまったくわからん:<」状態でした。JAXAには他の大学からも学生が来ていて、皆さんレベルが高いので本当に焦りました。そんなこんなでいやいや状態みたいなわからない状態になってしまいました。このままではだめだと思い、私がとった行動は「色んな人に話を聞く、SOSを出す」ということです。研究生活においてこれが一番大切だと思います。研究室の人は基本的には味方です。入ってきた右も左もわからない後輩が助けや話を求めてきたら喜んで助けてくれます。なのでB4の方は積極的に先輩や先生に話を聞きにいきましょう。私はこれにより研究のイメージや先輩方がやっている研究の内容を知ることができました。
話が長くなりましたが大切なこととしては話を聞きにいくことだと思います。これさえ守っておけば取り合えず8月前までは十分ではないのでしょうか。また、大学院に行かれる人は8月の試験に向けて勉強などもしなければなりません。なので意外と話を聞きに行ったり、環境になれたりするだけでも十分すぎるくらい忙しいです。
B4 6月~8月(実験準備、実験) 見出しへのリンク
この時期より少し前(5月くらい)にはもう本格的に研究を始めていました。具体的には6月の中旬に2週間にも渡る実験があったのでそれの準備、データを取得するための実験機材の使い方、解析に必要なデータの調査(論文調査)です。実験用の治具を作成するために3DCADでモデリングを行ったり、実際にモデリングをしたものから加工を行うといったことをやっていました。色々と慣れていないこともあってこの時期は本当に忙しかったです。実験準備で夜の10時まで加工していたり、実験の日にちょうど大学院の願書提出があったりして実験計画書の作成をしたりで本当に大変でした。特に悩ましかったのが「解析に必要なデータの調査」です。実験を行うということは目的を達成するために必要なデータを取りそろえることと同義です。なので、実験を行う前にその分野における最新の研究の調査、有名な解析方法、今回の実験で行いたい解析手法の勉強などを行う必要があります。実験日程自体は私が配属されるかなり前に設定されていたので変更ができず、急ピッチでそれらを行う必要がありました。そのような事情から私はこの時期が一番精神辛く、厳しかったです。また、忙しすぎて開発系のインターンもクビになりました(笑)
ただ、この時期の頑張りのおかげでB4にしては珍しい学会発表や国際学会への共著などを行うことができました。B4でめちゃくちゃ成果を上げたい方はこの時期くらいから頑張るとよいのかもしれません。一方で他のB4はというと就活をしていたり、院試の対策をしていたりとほとんど研究らしい活動はしていなかったです。
B4 8月~12月(学会発表に向けて) 見出しへのリンク
実験以降は結構落ち着いていました。この時期は実験から得られた大量のデータを解析ばかりしていました。元々pythonは結構使えたので解析についてはあまり困ることはありませんでした。むしろ順調に進みすぎていてこれでいいのか感がありました。その辺の疑問点などは3回もあるMTGや指導教官との1on1などでしっかりと議論をすることで解決していました。結局解析がある程度できたことや結果がある程度出たことなどが起因して12月の学会発表にも参加することができました。また、3月にある国際学会にも共著ではあるものの私の研究成果が先輩を通じて発表されることになりました。(大学側の教授がB4で大学を去ることをよく思わなくて参加させてもらえずこのような形になりました。。)卒論自体は11月頃から書き始め1月末には提出しました。基本的には学部生の卒論はそこまで重視されていないような気がしています。というもの学部生ではそこまでの研究業績を上げることができないと教授の方達は考えているらしく卒論もそこまで詳細にみられないです。むしろ卒論発表のスライドの作り方や発表態度の方が大切みたいです。一般的なB4は9月ごろから本格的に研究を行い、卒論を執筆するみたいです。
また、8月には大学側の研究室の中間発表や不動産系の企業のインターン、院試など結構重要なイベントがたくさんありました。長期インターンなども行っていたので研究で忙しくて何もできないということはなさそうです。
B4 1月~(卒業に向けて) 見出しへのリンク
この記事を書いている段階ではまだ卒業発表をしていないので後でその辺の話は追記しようと思います。この時期はぶっちゃけると本当にやることがないです。卒論、卒論発表用スライドの作成、発表練習くらいしかやることがないです。私の大学では2月の頭に発表があるのでそれを終えたら晴れて卒業です。一応3月に国際学会が控えているのですが私は発表しないので特に準備は必要ないような気がしています。
一応1月に1週間ほど解析結果を受けての実験を行ったのですが、あんまり解析する気が起きないです。。。いっそこのまま卒業したい。。
まとめ 見出しへのリンク
今回はB4の研究生活の一年間を紹介しました。B4で大切なことは
はじめの方は兎に角先輩などに聞きまくる 学会発表などを目指す場合は早いうちから研究を頑張る 健康に気を付ける だと思います。色々と大変な時期やわからないことで戸惑うこともあると思いますが先輩や同期などを頼って頑張ってください。
聞きたいことやわからないことがあればお気軽に質問をしていただければと思います。それでは